涙のリクエスト
長い間、ずうっと当苑のサービスを利用してくださった利用者さんが、先日お亡くなりになったと知らせが入りました。
勤続の長い更新担当も可愛がってもらったひとり。
もうひたすら感謝しかないのですが、その翌々日、御遺族が来苑されて「誕生祝に作成してくださったカードの写真を戴けないか?」というお申し出がありました。
その時点で担当課長は、後日差し上げられるように画像を貯め置いていたそうですが、カードはExcelシートのデータで残っているものの、用いた元の画像はUSBの保存してあって、それが読み取りエラー状態なのだと。
聞き捨てならない話なので割り込んで話を伺ってみると、かなり年数の経過したUSBを保存用に使用していたようで、経年劣化による動作不良の様でした。
専門業者に復旧を依頼すると5万円越えだし、時間を要するでしょう。
御遺族は、「そのカードの画像の故人がとても穏やかでいい表情をしているから“遺影に使いたくて”アポなしでとにかく訪ねてみた」とのこと。
そういうお話なら、出来ることは出来る限りしてみたい……じゃないですか。
それに画像となると、広報更新担当の「出番だ、出番」ですよ。
葬儀までの時間を確認して一度お引き取り戴いてから、画像を拡大してみたり、他の媒体に保存が掛けられていないか確認したりを繰り返し、遂にはAI駆使までして、サイズの小さい184×197、14.5KBの小さな画像を、1212×1297、152KBにまでレストアしました。
背景も消して、遺影に使っていただけるような微調整を図ることに成功、改めて御連絡して今度は当苑のPCからお孫さんのiPhoneにデータ転送。
こちらは施設のWi-FiとlocalSendというアプリを使って見事に画像をお渡しすることが叶いました。
お亡くなりになった後では意味がない……のかもしれませんが、こういう形であろうと孝行できたことは、我々にとってもうれしいことです。
御家族の涙のリクエストにお応えできたわけですから。
御冥福をお祈り申し上げます。
R.I.P.




