仂れた英雄
23日10時30分、比較的いつもより手の空いていた相談員たちが「焼かなくていいんスか⁉」と急に施設長に詰め寄っていったのです。
振り返ればヤツらがいて、ぶん殴られる……と咄嗟に身構えた施設長に「学生が来るなら焼かないとまずいでしょうが、あァ~ん?」と。
城東の連中のような凄みに、施設長はOKせざるを得ませんでした。
そういうことで、体裁としては明日(24日)の夏祭りのお試しで何本か焼いてみた……ので、フィールドワークに来た高校生諸君にお裾分けをすることになりました。
元々、明日のデイサービス夏祭りに来苑する高校生諸君にちょっとしたお裾分けが予定されているのに、前日の今日は何もない……っていうのは気になるところでしたが、先の更新でお伝えしたとおり高校生によるフィールドワークは4日間。
うち行事日程に重なるのは2日だけですから、今日のチームに何かしてあげるなら、他の日にも同じようなことが出来ないといけないわけです。
それを勢いだけで何の計画性も持たずに、なんとかなるでしょうよ……みたいなノリでやっつけようとするのは、施設として管理責任を問われるところではあるでしょう。
コンプラの時代には“汚れた英雄”は流行らないし、務まらない……と言う人も少なくないかもしれません。
が、アメリカ海兵隊のスローガンのひとつ、Improvise, Adapt, Overcome(即興で対応し、適応し、乗り越えろ)がないと克服できないことも、今まで数多く経験してきましたし、それはそれで大事にされるべきです。
この日の高校生諸君はよろこんでくれたみたいですよ、午前のボーイズも午後のガールズたちも、その場で平らげて帰って行ったくらいですから。
恐らくですが、彼ら彼女らもフィールドワークで施設に訪問して、そこで焼鳥を出されるとは思っていなかったでしょうね(笑)。
まさしく即興で場のノリ、場の雰囲気に即応した相談員たちがいてくれたからこそできたトリートメントと言っていいでしょう。
ただ、この先はそういうマインドを大事にする連中はより少なくなっていくと思います。
それはもう、淘汰されていくから……ということではなくて、追随してくれる層がいなくなって裾野が広がらないから。
時代の影響もあるでしょうし、仕方のないことです。
仂れた英雄は、LAST HEROなのかもしれません……。
本稿をスパ・フランコルシャンサーキットで他界した北野昌夫に捧げます。




