マスクド☆イベントスター
担当者「いよいよアレだな、HP更新用の画像をフォルダに入れときましたっていう連絡も来なくなっちゃったな。しつこいのかな、まだかまだかって催促するから」
栄養士「それか、あなたに人徳がないのかのどちらかでしょうね。暑いし忙しいし、みんな大変なんスよ。ただ、素材がないと更新遅れちゃいますよね」
担当者「なんだかんだ6月は10回以上更新できてるし、みんな停滞してるとは思わないと思うんだけど、実はこっちで寄せ集めたモノでなんとか料理してる状態だったからね」
栄養士「このところ、ほぼほぼ苑の様子をお知らせします……というところからは遠ざかってますよ、いろいろもったいつけて膨らませてますが、施設長が個人的にプロレス観に行って関係者と会った話を載せてるくらいですからね、明らかなネタ不足は否めないと思います」
担当者「うん、確かにアレは問題作だったね。施設長によると、相手先も施設の広報で観戦したことを暗に言及してて、身バレしそうなんだってさ」
栄養士「千葉でラーメンの行列に並んだとかいうのも、苑とは関係ありませんし」
担当者「だって更新する肝心の画像が届かないんだから、いろんな手を使って停滞を阻止するしかないじゃない」
栄養士「で、待望の画像が届いたと思えば、投稿画像の半数以上がソフトフォーカス処理って、どうなんです?」
担当者「みなさん全員が自分の意志で自身の画像の使用可否を判断できない以上、うちは“入所サービスの方たちの顔出しはしない”がポリシーだからね」
栄養士「でも、それならそれで、こういう画像を持ち出すと逆に変に見えません?」
担当者「これな、外出行事の際に御家族面会があって、先方から“私たちも参加したい”と申し出てくれてだよ、一緒に参加してくださったらしいのよ。いつもの面会室とは全然違う家族の雰囲気なんか、ジャーナリストとしては報道する使命があるだろー」
栄養士「ソフトフォーカス処理してるのに、伝わります?」
担当者「浅いなぁ。たとえ加工されて誰だか判別できないようになってたって、どういう体裁で、どういう脚色で、どういう熱量で伝えるか……。そういうのが問われる手腕なんじゃないの? 利用者さんと御家族が顔出しパネルで写真撮っててさ、ペットのワンちゃんまで一緒に映ってる……なんて、入所してからの生活でそうそう起こり得ないsceneなんだから」
栄養士「だいじょうぶかなぁ~?」
担当者「何をどうしたって、コミュニケーションは受け手次第、だからね。“こいつら、またふざけてる”と受け取る人もいるだろうし、“なんか一生懸命やろうとしてんだな”と感じる人もいるだろうさ。でもな、とにかく“○○しました、楽しかったです、みなさん大喜びでした、終わり”的な三行広告っぽい持ち出し方はもったいなさすぎる。誰にも刺さらない」 
栄養士「でも更新タイトルがマスクド☆イベントスターですよ」
担当者「確かにマスクド・スーパースターをオマージュはしてる。デモリッション アックスになってからも好きだった。なんだったらリージョン・オブ・ドゥームよりも注視してたさ。でもソフトフォーカスにしてるけど、この袖ケ浦公園への外出イベントのスターはだよ、利用者のみなさんであり、参加してくれた御家族であり、ワンちゃんでもあり、実現させたスタッフでもあるの。ソフトフォーカス処理をしようとも、彼ら彼女らがイベントスターであることは変わらない、変わるわけがないのだよ! そういう意味を込めて、ソフトフォーカスでマスキングしてるけど、イベントスターを前面に出すべきだっつうことで更新タイトルにしてんだよ。こういう機会をもっと設けてな、こっちから面会に来た御家族に一緒に参加されませんか……って声かけてかなきゃ。でなきゃ、いつまでたってもオープンな施設なんてのにはなってかねえんですよ!!! どーですかお客さん!!!」
栄養士「熱弁奮ってますけど、結局プロレス好きが根底に……」
担当者「……あのな、人には言うなよ?」
※末尾になりましたが、御参加いただいた家族のみなさま、ありがとうございました。
ソフトフォーカスしてないはオリジナル画像は、介護課から届くかと存じます。




