研修体制について②
Webサイト更新のために過去の記事を見ていました。
すると2020年11月27日の記事に「研修体制について①」というタイトルを発見‼
「②」、「③」と続けるつもりでいてすっかり忘れていたことに気づきました…。
今更ですが、その当時に使うつもりだった写真を用いながらupいたします。
介護施設は感染症についての研修を義務付けられています。
その一環として防護服等の着脱の仕方(=ガウンテクニック)を全職員が身に着ける必要があります。
新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっている時期、他人事ではない状況です。
ガウンもただ着て脱げば良いものではありません。
汚染部分に触れないように手順や一つひとつの動作に細かいポイントがあります。
先ずは医療職の指導のもと、リーダーたちがガウンテクニックを身に着けます。
そしてリーダーから各職員が指導を受けます。
インドネシアからEPA(経済連携協定)で来ている介護福祉士候補生。
ジルバブを着用しているので、フェイスシールドはひと苦労。
脱ぎ方も重要です。
ここで汚染部に触れてしまうと、今までの苦労が台無しになってしまいます。
そして、ここからがポイントになります!
次は着脱を身に着けた職員が、別の職員に指導する側に回ります‼
教わったことがしっかり身についていれば、指導することも可能です。
教えることによって教わったことがより深く理解され、身に付きます。
なので、指導側に回ることを前提としていれば、必然的に教わり方の真剣度も違ってきます。
伝言ゲームのように最後には全く違ったものになっていないか、都度チェックも行います。
そして、最後に教わった職員がリーダーに正確に教えられることによって、全体の答え合わせができます。
誰でもバットの振り方は知っています。しかしプロの投手が投げる球をバットに当て、ヒットやホームランを打つことは困難です。
「知っていること」と「できること」は別物です。
ガウンの着脱ひとつとっても、一度聞くと何となくできる気にはなります。
プロはそれにとどまらず、いつでも正確に着脱を行え、さらには他者にも同様に指導できるスキルが求められます。
現時点では幸いなことにつつじ苑の入所支援部では新型コロナウイルスの感染者がご利用者・職員含め1名も出ておりません。
面会を控えていただいているご家族をはじめ、全員が私生活にまで細心の注意を払いながら、しっかりとした感染対策を行っている成果だと思います。
それでも新型コロナウイルスに関しては「運」の要素も多分にあります。
つつじ苑以上に厳密な感染対策を行っていても、感染者が出てしまうところはたくさんあります。
これから先、つつじ苑でもいつ感染者が出るか分かりません。
そうなった時に慌てないよう、様々な状況を想定して対策を行ってまいります。