バナナ成長記(つつじ苑)
まだ春先のことです。
入所されている方のご家族から、バナナの苗を頂けるというお話がありました。
けっこう大きくなるそうなので、どこに植えようかということで場所の選定から。
本館と新館の間の中庭としました。
ここなら陽当たりも良いし、育っても他の木々の妨げにならないでしょう。
【5月24日】
苗を植えるための準備を行います。
30㎝ほど掘らないといけないとのこと。
頑張って掘りました。
必要な肥料などもOK。
【5月27日】
準備ができたことをご連絡すると、苗を植えに来ていただけました。
まだまだ小さく、かわいい大きさです。
それでいて葉のつやなどは南国の植物の質感。
どこまで大きく育つか、楽しみになってきます。
が、地植えの場合は以下のポイントがあります。
- 日中の気温が26~30℃、夜間の気温が20℃を下回らない温暖な場所で育てる。
- 冬場も0℃を下回らないように管理。
- ビニールハウスなどの設備があった方が安心。
他にも湿度や水やり、害虫などの心配はありますが、やはり気温が懸念されます。
場合によっては10mにもなるバナナ。
ビニールハウスを建てるのは非現実的。
さすがに千葉の露地でバナナを収穫することは難しいでしょうから、先ずは枯らさないことが第一目標です。
【8月13日】
着実に育っております。
雑草も目立ちますが、ご容赦ください。
よく見ると左に小さな脇芽も出てきました。
ご存じの方も多いと思いますが、バナナは木ではなく草になります。
なので、こちらでは「苗」とか「株」という表記にいたします。
【11月13日】
どちらの株もすくすくと成長しております。
廊下を行き交う方々は、珍しいこのバナナの成長を見守ってくれています。
しかし季節は11月。
別名は霜月。
本来であれば枯れてしまってもおかしくない気温となることもある時期です。
今年の異常な暖かさは、バナナにとってはありがたいものなのかもしれません。
いつまで青々とした姿を見せてくれるか、これからは寒さとの闘いです。
藁などで対策をすることが理想ですが、今年は手に入りませんでした。
【12月12日】
看護課ができる限りの防寒対策を行ってくれました。
藁が手に入らなかったものの、刈り取った草などを有効活用。
さすが瑞宝双光章を賜った髙橋課長率いる看護課。
ご利用者だけでなくバナナの健康管理までカバー。
頼りになります。
さて、これからはバナナにとって本格的な試練の季節。
枯れても暖かくなってくればまた芽吹くそうですが、できれば最初の株にも冬を越してもらいたいものです。