千葉県DWATの報告
能登半島地震について
2024年の元日に発災しました能登半島地震から、1年以上が経過しました。
地理的な条件や豪雨災害も重なり、未だ復興がままならない状況が続いております。
1日も早く生活が再建できることを、心よりお祈り申し上げております。
つつじ苑からも微力ながら千葉県DWATとして職員が2回に渡り派遣されました。
DWATとはDisaster Welfare Assistance Teamの略で、「災害福祉支援チーム」などと訳されます。
1回目は2024年1月29日~2月4日。
派遣先は七尾市の避難所です。
高齢者福祉と障害者福祉の分野から、介護職やケアマネジャー、リハ職など、福祉の視点で様々なニーズに応えられるような人選になっています。
七尾駅前の風景。
発災から1か月近く経過していて、一見穏やかに見えます。
しかし、水道が止まっており、いたるところにひび割れがあります。
被害状況の写真の掲載は控えますが、倒壊した家屋や寸断された道路など、日常とはかけ離れた風景がそこかしこに見られます。
派遣された避難所も同様です。
しかし、トイレも使えないうえにコロナも流行しだしたにもかかわらず、それでも民生委員の方を中心に、協力しながら自分たちで生活を営まれていました。
ほんの少しの期間だけ派遣され、すぐに帰ることのできる自分たちに何かする資格があるのかという葛藤を抱きつつ、行政や他県のDWAT、様々な支援団体とも連携しながら、生活の支援をしてきました。
2回目は2024年4月12日~4月18日。
派遣先は金沢市の1.5次避難所です。
各地の避難所から集まり、次の行き先が決まるまでの一時的な避難所です。
こちらは水道が使えます。
それだけでかなり恵まれた環境と感じてしまいます。
それでも自宅の再建ができるのかできないのかの見通しが立たなかったり、仮設住宅への入居を決意しても決まらなかったりと、身動きが取れない方々の苦悩が痛いほど伝わってきました。
水道が使えたとしても、日常とはかけ離れた生活です。
繰り返しになりますが、1日も早く生活が再建できることを、心よりお祈り申し上げております。
2019年9月の台風15号では、つつじ苑も停電となりました。
3日ほど電気がない生活を余儀なくされましたが、北陸電力の電源車が明かりを灯してくれました。
もしもう1日暑い日が続き、停電が解消されていなかったら、失われた人命があったかもしれません。
DWATの派遣で、この時のご恩を少しでも返せたでしょうか。