お知らせ

つつじ苑の変なウグイス

ウグイスの方言について

つつじ苑の周辺にはたくさんの野鳥が生息しています。

ご存じスズメを始め、キジやハクセキレイ、キジバト、ムクドリ、ヒヨドリ、カルガモ、モズ、トビ、チョウゲンボウ、ハシボソガラス、サギ類などは通年見られます。

暖かくなればツバメも渡ってきますし、ヒバリやセッカ、オオヨシキリ、カイツブリ、ヒクイナなどの声も聞こえ始めます。

そして、数ある囀り(さえずり)の中でもかなりなじみ深いのが、ウグイスでしょう。
よく「法、法華経」と聞きなします。

ちなみにウグイスの姿がこちら。

オリーブ色をしており、普段は藪の中を好みます。
声は聞こえてもなかなか姿を見ることはできない小鳥。
「梅に鶯」というシチュエーションはほぼありません。

対してこちらはメジロ。

うぐいす色の体をしており、よくウグイスと混同されがち。
春先には囀りながら、樹々を移動する様子があちらこちらで見られます。

さて、ウグイスの囀りにも方言があります。
いきなり「法、法華経」と囀れる訳ではなく、周囲の熟練した固体の囀りを聴くことによって、徐々に上達していくのです。
ですから、クセのある囀りをする個体が多いと、その地域は独特の囀りが主流となり、言わば方言のような状況が作られます。

昨年、つつじ苑の一番近くで聞こえた囀りは①「ホー、ホケキケキョ♪」でした。

実は一昨年にも少しは聞こえていたのですが、「ついに主流になったか‼ クセのある囀りが定着したなぁ……」という感想を抱いたのを覚えています。

一昨年まで主流だったのが②「ホー、ホケキョホイ♪」という囀り。

これは数年間、つつじ苑近辺でいちばん目立つものでした。

少数派として③「ホー、ホキョ♪」(こちらは音源なし)。

昨年のシーズン初めは①「ホー、ホケキケキョ♪」ばかり聞こえてきたので、②と③の個体はいなくなっちゃたのかなと心配していました。
しかし、夏ごろに少し離れたところからどちらの囀りも聞こえてきたので、縄張りの変化があっただけだと分かりひと安心。

昨年のつつじ苑周辺での初鳴きは3月6日でした。
1日に1,000から2,000回以上とも言われている囀り。
これから冬本番となりますが、それを越えればまたそこかしこで歌合戦が聞こえ始めるでしょう。
今年はどの囀りが覇権を握るでしょうか。

その時期であれば、懸命に囀る姿を見ることができるかもしれません。
つつじ苑にお越しの際は、近辺の野鳥の声にも耳を傾けてみるのもいかがでしょう。

あ、ちゃんと「ホー、ホケキョ♪」と囀る普通のウグイスもたくさんいます。

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