サバイブ
このところ地震が多くないですか?
1月の緊急地震速報のアラート、ちょっとイヤな感じでした。
なんだか起き掛けにスマホを見る地震情報が更新されていたりして。
ネットサーフをしてみると、「2026年は災害の年」だなんて警鐘を鳴らしているところにぶつかったりして。
根拠のない情報に振り回されないようにしないといけないな……と改めて感じた次第です。
そんな中で、当苑の防災計画と業務継続(BCP)計画。
12,294単語、ここまでの編集時間88.35時間という防災計画は、後年策定が義務付けられた業務継続計画ともリンクしています。
他所様と比較すると恐らく濃いめに作られているのは……
①東日本大震災の被害を被ったスタッフがいること
②東日本大震災の計画的避難区域の被保険者を過去に受け入れていること
③千葉県DWATに登録3名、うち1名は能登地震の救護活動に参画していること
④千葉県高齢協DWATに登録2名
⑤千葉県高齢協災害対策委員施設であること
⑥半世紀近く前から東海大地震が騒がれていた元静岡県民がスタッフにいること
⑦福祉避難所の指定を受けていて、地域(橘西分区)の防災訓練にも定期的に参加していること
⑧多国籍のスタッフが勤務していること
……などが理由として挙げられるでしょう。
計画は当然、定期的に見直しが入ります。
基本的には「消防(防火)計画」であったものに、東日本大震災以降から災害(地震)対策を加え、さらには気象災害やJアラートなどの国民保護の内容も包括的に含んだ「総合防災計画」にリニューアルしてきました(近年は「防犯」という部分も織り込まないといけない……とも思い始めています)。
大枠としては毎年9月の防災月間に定期の見直し、職員の入れ替わりに応じては添付資料の変更などを図っています。
今回も4月に向けての再編、見直し。
これまで、誤脱字や表記の揺らぎなどは、Wordの校閲機能を使って人力で処理してきましたが、新たにリスク管理に厳しいChatGPTと、一定程度は文言の読み込みをしてくれるGeminiの二種を導入して修正を行うことにしました。
ところが、お利口さんたちが勝手によかれと判断して要約したり、体裁をいじりだすので大慌て。
そもそもAIはリライト好き。
リクエストもしていないのに何の断りもなくアレンジしてしまうので、そこで出来上がったものはよく検証して再び命を吹き込む作業が当然必要なのですが、日本語原文がどうだったかも分からいほどで大混乱しました。
とにかく、いつ何時 誰のもとに訪れるか分からない災害。
しかし、“いつ何時 誰の挑戦でも受けるというアントニオ猪木イズム”で対応できるほど、社会福祉施設も人員配置が厚いわけではありません。
夜間~早朝帯であれば限られた人員体制で、最大定員100の高齢者を無事に避難誘導することが求められます。
何かあれば施設に集まる……という非常参集制度も設けていますが、スタッフが自宅では被災しない……というわけもありません。
仮にスタッフ自身に負傷がなくとも、家財の喪失や家族の安否確認などがままならない中で「非常時だから参集を」と強いる資格は誰にもありません。
そんな状況の中で、当苑は災害時の福祉避難所としての機能発揮も求められることになりますから、それゆえ絵空事でも理想論でもなく、活きた計画にしておかないと意味がないのです。
その論議はAIの処理が一時フリーズするほど。
A10神経群を刺激しすぎたのか、アンビリカブルケーブル切断からの再起動が必要でした。
BCP計画のひな型あるあるに準拠した、“災害直後からすぐに救援活動が始まって、4週間もすればインフラも復旧”……という見通しは、直下型地震等の激甚災害には役に立ちません。
極地的災害でも激甚災害でも、感染症でも国民保護に関するような問題の場合でも、あらゆる場面に対応可能な活きた内容でなければ、作成しておく意味がない……ということを忘れずに、常にリニューアルしていきます。
過去災害における職員・利用者被災の事例(東日本大震災) 厚生労働省の集計によると、岩手・宮城・福島の福祉施設における死亡者・行方不明者は合計658名、その内訳は以下の通りです。
・職員:173名(死亡58名・行方不明115名)
・利用者:485名(死亡407名・行方不明78名)
※福島県では原発事故に伴う避難の混乱等により、一部施設で被害状況の把握が困難であったため、実際の犠牲者数はさらに多い可能性。
出典:厚生労働省 老健局 「東日本大震災に係る介護保険施設等の被害状況」(2011年6月13日)
全老施協『東日本大震災 福祉施設被害調査報告書』(全国老人福祉施設協議会・2012年)
上記調査報告は、災害発生時には職員自身もともに被災する、ということを示しています。
そのため災害対策にあっては、限られた人的・時間的資源の中で最大限何ができるかや、そのための判断基準なども事前に整理・明文化しておくことも重要と考えます。
多くの殉職者への敬意と弔意も込めて、ともに生き残ることが責任。
それが我々のミッションだと思っています。
我々のアドベントカードは“サバイブ”です。
※今回よりこの計画を多言語翻訳して外国人スタッフの防災にも活用していく予定ですが、この多言語翻訳、なかなか手強そうです。
英語版に翻訳し、それをベトナム語、ミャンマー語、インドネシア語になんとか転訳していったのですが、最後に残ったネパール語翻訳。
これが全然分かりません(笑)、何処になんて書かれてあるのかまったく見当もつかず、めちゃめちゃ時間が掛かりそうです。




